カナダ滞在記(6月19日)~別れと出会い~
僕らの"出会い"を誰かが"別れ"と呼んだ。
こんばんは。Kennyです。
上のフレーズは先日Twitterで見かけたフレーズで正確な出典はちょっと分からない。
今朝、ルームメイトがホームステイ先を去った。別れというやつだ。
彼は友人とルームシェアをするそうで、トロントから去るわけではないが、昨日の晩知ってかなり急だったので驚きと寂しさを隠せない。
「トロントにいるということはこれが本当の別れではない」
そう考えて今朝は、彼に『さようなら』とは言わず、彼がホームステイ先を去るよりも早くに外出した。
目的地はトロント動物園だ。
トロントで最大の動物園。
とにかくデカい。もう本当にとにかくデカい。
しかし・・・あまり動物がいない・・・
いや、いないのではない。この日気温は33度。湿度も高くてまるでオーブンの中にいるみたいだ。そんな気温なので、動物たちは陰に逃げている。そしてその影は苦しくも展示窓から死角になっているのだ。
というわけであまり写真を撮っていないが、かわいい子供の動物を2種類紹介する。
まずはジャイアントパンダ。
なんともかわいらしい。実はこの子どもたち、生まれがカナダなのだ。
ちなみに両親はともに中国生まれ。
子どもパンダに対する飼育員の愛着もひとしおだろう。
続いてホワイトライオン
この猛暑で完全にダウン。陰で一日中寝ているそうだ。
ホストファミリーが飼っている猫も暑いとすぐにこうして日陰で寝てしまう。
ここでの状況とホームステイ先の猫を重ねて、結局ライオンも猫なのだなぁと思った瞬間だった。
結局、トロント動物園をすべて回るのに5時間半以上かかった。徒歩で5時間半以上。これだけでその巨大さを想像するに難しいことはないだろう。
例えば僕は、京都の金閣寺から四条河原町まで歩いたことがある。かかった時間は大体2時間半だ。つまり往復してもまだ回りきることができないくらいの大きさだ。
メキシコ人E君は、「大きいけど全然動物いないじゃん」と文句を垂れていた。確かにそうだが僕にしてみればこの巨大な動物園に足を踏み入れただけで価値ありだ。
さて、なぜ僕がここまで急ぎ足でいろんなところを訪れたか。その理由はCityPASSの存在にある。
このCityPASS、持っていればトロント市内の指定された5ヶ所に入ることができる。
指定された5ヶ所とは、CNタワー、CasaLoma、水族館、Royal Ontario Museumの4ヶ所と、Toronto Zoo もしくは Toronto Science Centreのどちらか1ヶ所だ。
値段は税込み大体81カナダ$。日本円で8000円弱と言ったところか。上記の5ヶ所にCityPASSなしで行こうとするとだいたい1万円くらいかかるので2000円くらいお得になる。上に挙げている6ヶ所であればどこでも購入可能。
ただし条件がある。
9日以内に使い切ること。
僕が急いでた理由はこれだ。写真を見ていただければわかるように、購入したのが6月10日。今日でちょうど9日目なのだ。
1$たりとも無駄にしたくなかったのでこの1週間はとても忙しくしていた。無事使い切れてよかった・・・
ちなみに、写真に写りこんでいるボールペン。これは留学に行く直前に大学の大親友からもらったもので、学校に行くときはもちろんのこと、遊びに行くときでさえ持っているお守りのようなものだ。勉強するときは必ずこのボールペンを使っている。
海外に行くときに、何か心の支えになるようなものを持っていくと良い。
思っていた以上に言葉が出てこなかったり、逆に聴き取れなかったり、僕はこの短期間でかなり心を折られているが、そのたびにこのボールペンが自然と視界に入る。
「こうしている間にも彼は日本で頑張っている。胸を張って帰国するためにはここで落ちるわけにはいかない。」
そう思うと前を向ける。
これは51%は良い友人がいるという僕の自慢であり、49%は精神面を支えるためのアドバイスだ。(笑)
今日はこれくらいかなーと思っていた矢先、ホストマザーからお知らせを受けた。
「今日から新しいルームメイトが来るよ!ポーランド出身なんだって」
別れの次は出会いか。しかしこの出会いも、ポーランドでの別れがあってのことなのだろう。
僕らの"出会い"を誰かが"別れ"と呼んだ
とても美しい形で個人の人間関係における運命を表現している気がする。
明日から新しいセッションだ。つまり新たな出会いがある。
どんな人がいるのだろう。少し期待して明日の授業に臨みたいと思う。
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